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2005年 03月 02日
“悪いものほど魅力的だ。でなければ、人は悪に惹かれない”
昔読んだ漫画の登場人物の言葉ですが、ファントムはまさにそう。 10年前、劇団四季のミュージカルで見て以来のファントム好き。 始まる前から気分が高揚してました。オペラ座の怪人 冒頭の古い絵画が動き出したかのようなモノクロの映像から、時を遡って豪華絢爛なオペラ座が鮮やかによみがえるシーン。 あの有名なオーヴァーチュアのメロディーにのせてシャンデリアが上がり、すべてのものがかつての輝きを取り戻す。 不気味な予感を孕みながらも、華やかなりし頃のオペラ座へと一気に引き込まれる。 舞台版では見せることが不可能な、人々のひしめく舞台裏の喧騒。 主人公であるクリスティーヌもまだ、その中に埋もれるただの群舞の一人にすぎないのだ。 けれど運命の歯車は回り始める。 歌姫としての成功。幼なじみラウルとの再会。 そしてファントムが姿を現す。 ファントムが歌い始めた時、正直言って、“え、この顔と歌い方!?”と思ってしまいました。 ファントムを演じるのはジェラルド・バトラー。 嫌いな顔ではないけどイメージと違うなぁ、という印象だったし(たくましい顔すぎる)、歌はクラシック的な歌い方ではなく、どちらかといえばロック・ヴォーカル寄りだったので。 そのせいでどうもファントムに感情移入できないものがあったのですが、その思いが覆されたのが終盤近く、“ポイント・オブ・ノー・リターン”。圧巻です。 ここでのファントム、ひどくセクシーなのですよ。 殺人も犯しているし、もう狂人の領域なのだけれど、いっそ連れ去られても良い、と感じるほどに。抗い難い力がある。 そしてジェラルド・バトラー、スタイル良い! あんなふうに迫られたらクリスティーヌの心が揺れるのも無理ないわ。 地下の隠れ家でのラストでクリスティーヌがとった行動は、ファントムに歪んでいるのは顔でなく心だと教えるためだったのだと思っていたけど、映画版ではそうではなく、クリスティーヌは本当にファントムに惹かれたのだろうなぁ。 歌だけきくと、主要な三人の中で一番ミュージカルらしく安定しているのはラウル役、パトリック・ウィルソン(でも髪長いのがいまいち・・・)。パンフの言葉を借りれば、“優しくて上品で、乗馬も上手でハンサムで歌も巧いのに”、それでも怪人のほうが魅力的に見えてしまうんだから可哀そうな人だ(笑)。 クリスティーヌ役、エミー・ロッサムもがんばってましたね(彼女は横顔が美しいと思う)。 終盤どんどん良くなってきて、“ポイント・オブ・ノー・リターン”のメロディーに、彼女の歌う“エンジェル・オブ・ミュージック”のメロディーが重なるところでは鳥肌立ちました。 イメージ通りではなかったけど、これもいいな、と思わせるキャスティングです。 過剰なほどドラマティックなアンドリュー・ロイド=ウェバーの音楽とオーケストレーション。 美術や衣装の豪華さ、美しさ。 そして作り手、演じ手の情熱。 その世界観に思いきりハマれます。 見ることができて良かった、と思える作品でした。 *distan様のブログ “distan日誌-オペラ座の怪人BBS”にTBさせていただきました。
by cygne73_76
| 2005-03-02 03:03
| 映画のキロク
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