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2005年 05月 09日
タイトルが前から気になってました。
「阿修羅城の瞳」を見て、市川染五郎→寺島しのぶというつながりで(?)見てみたくなったのがこの作品。 タイトルと、レンタル屋で見た映画紹介の文から、ものすごく幻想的な、現実離れした話なのかと思ってたら違ってました。 尼崎の古いアパートの一室で、臓物をさばいて串に刺す作業をする主人公。 表の世界と裏社会との狭間にあるようなその場所で、生きる目的を見失った男の姿が延々と映し出され、少々うんざりする。 そんな重苦しい画面の中に寺島しのぶ演ずる綾が、ひどく鮮やかに現れる。 「連れてって。この世の外へ」という言葉で、ひたすら赤目四十八瀧をめざす二人。 濃い緑の中を歩く、白いワンピースの綾。 すごく純粋な人なんだろうなぁ、と不意に思った。 役柄の「綾」がなのか、寺島しのぶさんご本人からにじみ出るものなのかはわからないけれど、どんなに過激な台詞を口にしようと、男から金をまきあげようと、心の底では純真なまま、どんなに裏切られても、どこかで人を信じようとしてしまう。 この作品のテーマみたいなものは正直、私にはよく理解できなかった。 でも、画面の中に登場するだけで雰囲気を一変させてしまう寺島しのぶさんの存在感はすごいな、と思ったし、脇を固める役者さんたちも皆、怪演、と言いたいくらいの演技っぷりで、そこは面白かったです。
by cygne73_76
| 2005-05-09 22:21
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